住宅街にひっそり佇む、伝説の揚げ物店
宮古島から伊良部大橋を渡った先、伊良部島の中心部・国仲集落。のどかな住宅街の一角に、今や宮古島観光では欠かせない超人気店「なかゆくい商店」があります。県道204号線沿い、伊良部郵便局の斜め向かいという何の変哲もない場所にありながら、開店前から長蛇の列ができる、まさに「離島の奇跡」と呼びたくなるお店です。
橋がなかった時代から愛された、地元密着の歴史
なかゆくい商店がオープンしたのは2015年1月の伊良部大橋開通よりも前、2014年9月のこと。当時、宮古島から伊良部島へ渡る手段はフェリーのみでした。それにもかかわらず、地元のおばぁが切り盛りするこの素朴な揚げ物店には、熱心な常連客が足繁く通っていたといいます。「なかゆくい」とは宮古・八重山の方言で「ちょっと一休み」「ひと休み」を意味する言葉。まさに地元の人々の暮らしに根付いた、あたたかな休憩所として親しまれてきました。伊良部大橋の開通後、SNSや口コミで瞬く間にその魅力が拡散し、現在では観光客が押し寄せる超人気店に。それでも今なお地元のお年寄りが日常的におやつを買いに訪れる、素朴でローカルな雰囲気を色濃く残しているのが、このお店最大の魅力といえるでしょう。
感動必至!看板メニュー「紅芋ぱんびん」
なかゆくい商店の代名詞ともいえるのが「紅芋ぱんびん(さたぱんびん)」。宮古島の方言で「さた」は砂糖、「ぱんびん」は揚げ物を意味し、沖縄本島でいう「サーターアンダギー」にあたります。生地には紅芋がたっぷり練り込まれ、外側は極薄でカリッ・サクッとした軽やかな食感、そして一口かじれば中からとろけるようなふわふわ・もちもちの生地が現れます。何より感動的なのが、割った瞬間に広がる鮮やかな紫色の断面。思わず写真を撮りたくなる、まさに「SNS映え」する見た目です。お値段は1個100円〜110円程度と非常にリーズナブルで、おやつ感覚で何個でも食べたくなる美味しさです。
熱々×ひんやりの奇跡「さたぱんびんアイス」
そして絶対に見逃せないのが、揚げたて熱々の紅芋ぱんびんの上に冷たいブルーシールアイスをたっぷりトッピングした「さたぱんびんアイス」。1個430円前後で味わえるこの一品は、熱々とひんやりが同時に口の中で溶け合う、まさに奇跡のような組み合わせです。フレーバーはバニラ、塩ちんすこう、サトウキビ、紅芋、ストロベリーチーズケーキ、バニラ&クッキーなど日替わりで登場するため、何度訪れても新しい発見があります。ほかにもイカ天、もずく天、魚天といった地元食材を使った沖縄天ぷらも販売されており、甘いものが苦手な方や軽食を求める方にもおすすめです。
絶景ビーチで味わう、島時間の楽しみ方
なかゆくい商店はテイクアウト専門店。購入したら、車で数分の距離にある絶景スポットへ持ち込んで味わうのが定番の楽しみ方です。透明度抜群の「渡口の浜」や「佐和田の浜」、飛行機と海が織りなす絶景で知られる「17END(下地島空港制限区域)」など、伊良部島には息を呑むほど美しいビーチが点在しています。潮風を感じながら、紫色の紅芋ぱんびんを頬張る時間は、宮古島旅行のハイライトになること間違いなしです。せっかくなら島内のシュノーケリングツアーやサンセットクルーズなどのアクティビティも合わせて楽しみ、伊良部島・宮古島の海をとことん満喫してみてはいかがでしょうか。
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アクセス・駐車場情報
なかゆくい商店の所在地は沖縄県宮古島市伊良部字国仲57-3。下地島空港からは車で約4分、宮古空港からは伊良部大橋経由で約25〜27分(伊良部大橋を渡ってからは約10分)というアクセスの良さも魅力です。伊良部島は道が狭い場所も多いため、島内を効率よく巡るならレンタカーの利用が断然おすすめです。
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駐車場は無料で20〜30台収容可能ですが、平日でもほぼ満車に近い状況が続いています。注意したいのは駐車場への入り方が変更になっている点。以前は店舗横の大木を目印にそのまま駐車場へ入れましたが、現在はチェーンやブロックで封鎖されています。現在は店舗を少し通り過ぎた先を左折し、住宅街の細い道を裏手へ回り込んだ先にある専用入口から入庫する形になっています。道幅が非常に狭いため、運転の際は接触に十分注意しましょう。
訪問時の注意点
営業時間は9:30〜12:00、13:30〜16:00の二部制で、月・木曜が定休日です。12:00〜13:30は昼休みとなり一時閉店するため、時間帯には十分注意しましょう。また15時を過ぎると売り切れて早期閉店することも多いため、確実に購入したいなら開店直後の9:30〜10:30に訪れるのが最も確実です。人気店のため「1人3個まで」「1人2個まで」といった購入個数制限が設けられていることが多く、お土産用の大量購入は難しい点も覚えておきましょう。
夏場は特に、揚げたての熱さとアイスのひんやりさが相まって、受け取った瞬間からアイスが急速に溶け始めます。写真撮影はスピーディーに済ませ、溶ける前に車内やベンチですぐ食べるのがおすすめです。並ぶ場所は屋外で日陰がほとんどないため、日傘や帽子、水分補給など紫外線・熱中症対策は必須。沖縄特有の突発的なスコールに備え、雨具を用意しておくと安心です。周辺はのどかな住宅街ですので、大声で騒いだり、アイドリングやゴミのポイ捨てをしたりしないよう、マナーを守って訪れましょう。
宿泊は伊良部島・宮古島でゆったりと
なかゆくい商店を訪れる際は、伊良部島や宮古島本島に宿泊してゆっくりと島時間を満喫するのがおすすめです。朝一番の開店直後を狙うなら、伊良部島内や伊良部大橋近くの宿に前泊しておくと、混雑を避けてスムーズに紅芋ぱんびんをゲットできます。
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まとめ
地元のおばぁが営んできた素朴な揚げ物店から、今や宮古島を代表する人気スイーツ店へと成長した「なかゆくい商店」。その歴史を知れば、一口の紅芋ぱんびんがより一層味わい深く感じられるはずです。絶景ビーチを眺めながら味わう紫色の幸せを求めて、ぜひ伊良部島まで足を延ばしてみてください。


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