沖縄本島から飛行機でおよそ1時間。青く輝くサンゴ礁の海と、亜熱帯のジャングルが広がる「八重山諸島」は、日本国内とは思えないほどの絶景が待つ憧れのリゾートエリアです。中でも西表島は、2021年に世界自然遺産に登録されたことで一躍注目度が急上昇。しかし西表島には空港がないため、必ず石垣島を経由し、フェリー(高速船)で海を渡る必要があります。
「上原港と大原港、結局どっちの船に乗ればいいの?」「フェリーって当日欠航したらどうなるの?」——現地取材を重ねた旅行リサーチャーが、そんな疑問に一つひとつ丁寧にお答えします。このガイドを読めば、あなたの西表島旅行の段取りは完璧です。

1. 石垣島から西表島へのアクセス基本情報
西表島へ向かうフェリーは、すべて石垣島にある「石垣港離島ターミナル(ユーグレナ石垣港離島ターミナル)」から出航します。まずは石垣空港からこのターミナルまでの移動手段を押さえておきましょう。
| 移動手段 | 料金目安 | 所要時間 | おすすめな人 |
|---|---|---|---|
| 路線バス(東運輸など) | 約500円前後 | 約30〜40分 | とにかく費用を抑えたい方 |
| 直行バス(カリー観光など) | 500円 | 約30分(ノンストップ) | 乗り換えなしで早く着きたい方 |
| タクシー(定額あり) | 約3,500円 | 約25分 | 荷物が多い方・グループ旅行 |
石垣空港到着後、フェリーの出航時間まであまり余裕がない場合は、確実性の高いタクシーがおすすめです。逆に朝の便を余裕をもって予約している場合は、路線バスでも十分間に合います。
2. 西表島「2つの港」の違いと選び方

西表島には「上原港」と「大原港」という2つの玄関口があります。この2つは車で約50分も離れており、島内の移動が非常に大変なため、目的地に合わせて正しい港を選ぶことが西表島旅行成功の最大のポイントです。
① 上原港(うえはらこう) — 北部の観光・アクティビティ拠点
西表島の北部に位置する上原港は、数多くのカヌー・トレッキングツアーの集合場所であり、周辺には宿泊施設や飲食店、レンタカーショップも充実しています。
- ピナイサーラの滝:沖縄県最大の落差を誇る名瀑。カヌー&トレッキングツアーの定番コースです。
- バラス島:サンゴの死骸だけでできた真っ白な無人島。シュノーケリングスポットとして人気です。
- 星砂の浜:星の形をした砂が見つかることで有名な美しいビーチ。
| 所要時間 | 約45〜50分 |
| 運賃 | 片道 約3,290円 / 往復 約6,370円(燃油サーチャージ別途) |
| 注意点 | 冬場(12〜3月)や北風が強い日は外洋を通るため欠航率が高い |
② 大原港(おおはらこう) — 南東部の観光拠点&安定運航の港
西表島の東・南部に位置する大原港は、島影を通るルートのため風や波の影響を受けにくく、年間を通じて欠航しにくいのが最大の強みです。天候が不安定になりやすい冬場の旅行では、こちらのエリアを軸にプランを組むと安心です。
- 仲間川マングローブクルーズ:日本最大級のマングローブ林を遊覧船で巡る定番アクティビティ。
- 由布島(ゆぶじま):大原港近くから水牛車に乗って海を渡る、南国植物が生い茂る楽園の島。
- ゲータの滝:ジャングルトレッキングの先に待つ迫力満点の滝。
| 所要時間 | 約40〜45分 |
| 運賃 | 片道 約2,520円 / 往復 約4,880円(燃油サーチャージ別途) |
| メリット | 年間を通じて運航が極めて安定している |
上原港 vs 大原港 比較表
| 項目 | 上原港(北部) | 大原港(南東部) |
|---|---|---|
| 主なエリア | 北部・浦内川周辺 | 南東部・大原地区 |
| 代表スポット | ピナイサーラの滝、バラス島、星砂の浜 | 仲間川、由布島、ゲータの滝 |
| 運賃(片道) | 約3,290円 | 約2,520円 |
| 欠航リスク | 高い(特に冬季) | 低い(安定運航) |
3. フェリー運航会社の特徴とお得なフリーパス
石垣島から西表島への定期フェリーを運航しているのは、主に「安栄観光」と「八重山観光フェリー」の2社です。基本運賃は両社共通ですが、出航ダイヤやサービス内容に違いがあるため、旅程に合わせて選びましょう。
安栄観光
八重山諸島で最も広い路線網を持ち、波照間島航路も運航しているのが特徴です。複数の離島を巡りたい方には、「アイランドホッピングパス」という乗り放題のフリーパス(3日間・4日間・5日間)がおすすめです。
- 3日券:大人 6,800円(波照間航路なし) / 12,000円(波照間航路あり)
- ※利用時は別途、区間ごとの燃油サーチャージの支払いが必要です。
八重山観光フェリー
ウェブ予約システムが使いやすく、電子チケットでの乗船がスムーズなのが強みです。「かりゆし周遊券」は5島10航路が乗り放題になるお得なパスです。
- 3日券:10,000円 / 4日券:11,000円
- ※燃料油価格高騰の影響により、一時販売休止やルール変更の可能性があるため、最新情報は必ず公式サイトでご確認ください。

4. 旅を快適にする!攻略テクニック
【超重要】上原航路が「欠航」した時の救済措置
北風の影響で上原港行きが欠航しても、諦める必要はありません。以下の手順を覚えておきましょう。
- 石垣港で必ず「上原港行き」の乗船券を購入する。
- その切符のまま「大原港行き」の船に乗船する。
- 大原港到着後、チケットを提示すると「上原港方面行きの無料送迎バス」に乗車できる。
※もし最初から「大原港行き」の切符を買ってしまうと、大原港〜上原港間の路線バス代(実費約1,000円以上)が別途かかってしまいます。天候が不安定な時期は必ず「上原港行き」の切符を購入するのが鉄則です。
事前ネット予約で割引を狙う
各フェリー会社の公式サイトから前日までに事前予約・決済をすると、Web割引(約5%オフなど)が適用されます。GWや夏休みなどの繁忙期は満席になることも多いため、早めの予約を強くおすすめします。
徹底的な「乗り物酔い」対策
上原航路は外洋の「石西礁湖(せきせいしょうこ)」を越えるため、風が強い日はアトラクションのように激しく揺れます。酔いやすい方は、乗船30分前に「アネロン」などの強力な酔い止め薬を服用しておくことを強くおすすめします。
濡れた服装での乗車・乗船はNG
シュノーケリングやカヌーツアーの後、水着や濡れた服のままではフェリーや送迎バスへの乗車・乗船を拒否されます。乾いた着替えとバスタオルを必ず用意して港へ向かいましょう。
5. 石垣島・西表島のおすすめ宿泊エリア
フェリーの出航時間に余裕を持たせるなら、石垣港離島ターミナル周辺のホテルに宿泊するのが便利です。また、西表島でゆっくり自然を満喫したい方は、上原港・大原港それぞれのエリアに宿を取るのもおすすめです。


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